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施工面とのサイズのバランス

デザインする際は余白を考慮したサイズ設定をしましょう

デザインを作成する際に、施工面の余白をバランス良く取ると、よりデザインが引き締まって見えます。

上図のドアを例にするとドアの最大横幅は70.0cmですが、左右に凹凸がありますので、実際にカッティングシートを貼り付けられる面の横幅は50.0cmと考えるのが通常です。このサイズに合わせて5パターンのサイズで作ってみましたので、比較しながら見てみましょう。

W50.0cm(余白:なし)

デザインする際は余白を考慮したサイズ設定をしましょう

余白はつけずに、50.0cm丁度で作ってみました。ドア全体で見ると凹凸のある部分がありますので、まだ多少はマシですが、やや窮屈で野暮ったい見た目になっていると感じました。

W40.0cm(余白:右5cm, 左5cm)

デザインする際は余白を考慮したサイズ設定をしましょう

横幅50.0cmだったデザインを20%小さくして、横幅40.0cmにして余白を付けてみました。前述の50.0cmのものと比較すると、圧迫感が無くなり、目線が自然に抜けるようになったと感じます。

50cmの20%小さくしたサイズの求め方は、「50 x 0.8」で求める事ができます。また計算機で「50-20%=」と入力しても算出できます。

W35.0cm(余白:右7.5cm, 左7.5cm)

デザインする際は余白を考慮したサイズ設定をしましょう

横幅50.0cmだったデザインを30%小さくして、横幅35.0cmにして更に余白を付けてみました。前述の40.0cmのものと比較すると、小さくなリ過ぎにも見えますがドア全体で見てみると、こちらのサイズの方が全体に馴染んでいるように感じます。

50cmの30%小さくしたサイズの求め方は、「50 x 0.7」で求める事ができます。また計算機で「50-30%=」と入力しても算出できます。

W30.0cm(余白:右10.0cm, 左10.0cm)

デザインする際は余白を考慮したサイズ設定をしましょう

横幅50.0cmだったデザインを40%小さくして、横幅30.0cmにして更に余白を付けてみました。今回のデザイン、施工面(ドア)であれば、筆者はこの比率が好きです。

50cmの40%小さくしたサイズの求め方は、「50 x 0.6」で求める事ができます。また計算機で「50-40%=」と入力しても算出できます。

W25.0cm(余白:右12.5cm, 左12.5cm)

デザインする際は余白を考慮したサイズ設定をしましょう

横幅50.0cmだったデザインを50%小さくして、横幅25.0cmにして更に余白を付けてみました。最初の50.0cmから比べてかなり小さくなりましたね。スタイリッシュ、エレガント(高級感)、といった印象にしたい場合は、施工面に対してこれくらいの比率でデザインを作成されると際立つと思います。今回の例ではゴシック体のクワックワークスのロゴですので力強い印象が残っていますが、もっと細い線で構成されたデザインにお薦めです。ただし制作可能最小サイズ0.5mmにはお気をつけください。

50cmの50%小さくしたサイズの求め方は、「50 x 0.5」で求める事ができます。また計算機で「50-50%=」と入力しても算出できます。

おすすめのサイズ

今回のパターンの中では、筆者は「W30.0cm(余白:右10.0cm, 左10.0cm)」が好きだと感じました。ただ正直なところ、サイズ感は完全に好みで決めれば良いと思いますので正解はありません。 施工面が小さく、目立たせるためには目一杯デザインを引き伸ばしたい、などの事情もあるはずだからです。

それでもこの記事を執筆しようと思ったのは、施工面とデザインのバランスで、こんなに印象が変わる事を伝えたかったからです。もし可能であれば、出来上がったデザインを一旦、施工面にあてがってバランスを確認してみてください。デザインアプリをお持ちでなければ、原寸大でデザインデータをコピー用紙に印刷して、施工面に貼って様子を見るだけでも全然印象が変わって見えると思います。

装飾用シートの代表的製品である「カッティングシート®」は中川ケミカルが商標登録していますが、今では一般的名称として浸透しています。
中川ケミカル社の公式サイトより引用

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上記の解説から、この記事ではカッティングシート ≒ カッティングシートや一般的な装飾シート(リメイクシートなど含む)として解釈し執筆しています。

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