キャンバス
絵を描くためのキャンバス(アートキャンバス 273 x 220mm)です。俗に言う張りキャンで、トートバッグなどの布のキャンバス地ではありません。布のキャンバス地に比べると固いです。
貼り付け
スキージーで圧着するとキャンバスがたわんでしまうため、上手く圧着できませんでした。転写シートを剥がすとキャンバスに移らず、転写シートに残ったままでした。これは満足に圧着ができない事も一因ですが、キャンバス表面の凹凸が大きな原因です。転写シートから1文字もキャンバスに移らなかった時点で施工に向いていないと評価できますが、食いつきの評価を行いたいため続けます。
1文字ずつ指で押さえながらなんとかキャンバスに貼り付けました。この方法は、初めてカッティングシートを貼る時にするには難しいと思います。
剥がす
爪で引っ掻くとキャンバスがたわんでしまって爪が引っかからず上手く剥がれません。転写シートからキャンバスに移らないほどの食いつきの悪さでしたが、剥がれないとは。しかしカッティングシートの側面から爪を押し付けて面で押してやると浮いて剥がれました。押した部分の周りもつられて浮きが少し見られました。側面から押しても剥がれやすさに差がありました。写真2枚目は剥がし過ぎてしまってしまいました。剥がす際に勢い余って剥がれて飛んでしまったわけではありません。
写真3枚目で「K」の左側面が浮いているのがわかります。写真4枚目でわかるように、キャンバスは荒い面で凹凸の「凹」の部分には粘着質が届かず貼り付きません。そのため本来であれば施工面への食いつきは悪いはずですが、キャンバスのたわみが影響してか剥がしづらかったです。あまり強く貼り付いている感じがしないものの、実際はなぜか剥がし辛いという感想です。
貼り付け(アルコールで拭いていない状態)
アルコールで拭く前の状態でも貼ってみました。先程同様に圧着してから転写シートを剥がしましたが、やはりキャンバスには貼り付かず、転写シートに残りました。施工面への食いつきも殆ど抵抗がない状態でペリペリと剥がれました。アルコールで拭いた時以下か良くて同等と判断して、アルコールで拭かずに貼った時の剥がす作業はパスしました。
評価
カッティングシートを貼る施工面として向いていません。剥がし辛かったですが転写シートからキャンバス側に移らなかったことと、剥がす際に施工面への食いつきが弱く、周りもつられて浮いてしまった事が理由です。また1文字ずつ指で押さえながらの施工は初めてだと難易度が高いと思いますので、貼り方の難易度も加味しました。貼った状態を観察しても凹凸に対してカッティングシートが沿わずに浮いているような印象で、長期利用の際に不安が残ります(凸のみに貼り付いている)。
しかしながら一応貼り付きはしており、剥がしづらいので短期間使用するくらいであれば問題ないのかもしれません。剥がしづらいのであって、剥がれ辛いわけではないのは注意してください。