泥汚れの落ち方を光沢・マットで比較(651標準シート010ホワイト)

651標準シート010ホワイトの光沢とマット加工のシートの汚れ落ちを比較しました。屋外で使用した際に風雨によって汚れが付着しますが、おおよそ砂埃で汚れることが多いと思います。アクリル板に貼ったシートを泥水に浸し、汚したものを洗浄して比較しました。
実験結果のまとめ
- 光沢、マットで汚れの落ち方に差は見られなかった
- 汚れを落とす際にマットには土による傷がつかなかったが、光沢には傷がついた
光沢とマットを選ぶのは貼る場所の雰囲気に合わせて【好み】で決めていただいて良いと思います。そのうえで掃除をする際には上記の点に注意しながら、汚れを落として使用すればどちらのシートも問題なく洗浄して繰り返し綺麗な状態を維持できます。
以下、実験内容です。
準備

色味だけではわかりずらいですが、「Gloss」の文字とその下の四角が光沢の651-010ホワイト、「Matte」の文字とその下の四角がマット加工の651-010ホワイト(マット)です。光り方の違いは以下の項目を御覧ください。
651標準シートの価格・色見本:通常の光沢シートとマット加工の違い
適当な土を採取してきてその中に、先程カッティングシートを貼ったアクリル板を埋め、水を入れ、混ぜて泥を作りました。

室内の日の当たる場所に置きました。撮影した時間が昼だったため、少し日が左に寄っていますが、午前中はかなり日が当たります(写真は後ほど)。2025/06/05 12:25より観察を開始しました。
乾燥



室内でしたが翌日見るとだいぶ水分が飛んでおり、田んぼみたいになりました。その後2,3日で泥はカラカラに乾いて土に戻りました。
泥を落とす
忙しかったため、水を入れて18日後の2025/06/23のお昼に確認作業をしました。
流し台に移動してアクリル板をタッパーから取り出しました。土はカラカラに乾いており、固着しているように少し硬かったです。流し台に土がつまらないよう、まずは指で落とせる土を落としました。
水と食器用洗剤で洗浄
指で擦って水で洗い流したところ、油分がないためか土はすんなりと綺麗に落ちました。ただ実際は店舗入口のガラスドアなどに貼ることが多いでしょうし、そのような場面では水だけではなく、ガラスクリーナーも使用する事が多いと思います。念の為、食器用洗剤でも洗浄しました。ガラスクリーナーはアルカリ性、弱アルカリ性、中性が多いそうで今回使用した食器用洗剤は中性です。
洗剤をつけてスポンジは使わず、指で洗いました。目に見えない汚れが落ち、水だけで洗うより光沢が戻ったように思います。
観察
洗浄後、キッチンペーパーで水気を拭き取りました。遠目(といっても10x10cmなので小さいですが)に見ても、実験前の状態と変わらず綺麗です。実験をしていたか知らない人に見せると違いはわからないと思います。
拡大して細部をチェック
拡大写真です。白色なのでテクスチャーが分かりづらいですが、埃が付着しやすいカッティングシートの側面にも汚れは見られませんでした。
光を当てて傷をチェック
拡大しつつ光を当ててみたところ、光沢には傷があるのがわかります。マットには傷は見られません。写真1枚目の中央上あたりにアクリル板にも砂が擦れて傷が入っているのが観察できました。ただしシートに関してはかなり目を凝らして光を当てて陰影をつけてみないとわからなかったため、上記写真は差が分かりやすいように強調するように色調を調整していますのでご注意ください。実際はアクリル板の傷は光が当たるとわかるものの、シートは傷を探している意識で見ていないとわかりません。
車の洗浄をしたことがある方は分かると思いますが、何かしらコーティングをしていない面は、水を掛けただけではすべての砂埃を落とすのは難しいですよね。その状態で洗剤をつけて擦ると残った砂埃で車に小傷が入る事がありますが、今回の実験ではまさにその状態で、汚れを洗い流す前に指で土を剥がさずに最初から水で洗い流していれば傷は入りづらかったのではないかと思います。
感想
事前の予測では、マットの方が汚れが付着しやすく残りやすい、と考えていました。ご覧のように汚れの付着と落ち方の結果は同じでしたが、マットの方が傷にも強い結果となりました。詳細な理由まではわかりませんが、ツルツルの鏡面の素材に傷を付けるのと、ザラザラした素材に傷を付けるのでは、ツルツルの鏡面素材の方が傷が付きやすい(=目立ちやすい)ように、表面がツルツルした光沢シートの方が、傷が目立ちやすい表面状況であることは1つの要因だと思います。
マットは表面に目に見えない細かい凹凸があり、光を乱反射することで反射しない、しっとりとした質感がでています。光沢とマットの表面を指で触ると、光沢の方が柔らかい印象を受けますが、メーカーに記載もありません。実際の硬度はわかりませんが、これもまた一因なのではないかと思います。質感を確認されたい場合は無料カラーサンプルをご請求の上、お確かめください。