縦横両方のサイズを指定したい場合の注意点

入稿データ本来の比率を無視したサイズで製作したい場合は、こちらのページの指示は不要です。

「画像データでの入稿」や「文字入力での入稿」で作成する場合、オーダーフォームの製作サイズの指定はタテ幅かヨコ幅(もしくは長辺、短辺)のどちらか一方の辺の長さしか入力できません。片方の長さしか入力できないのは、両方のサイズを指定するとデザインや文字の形が変わってしまう可能性が高いためです。

お客様がオーダーフォームに入力している時点では完成イメージは表示されないため、少しイメージがし辛いと思いますので、当ページで図解を混じえて解説します。


サイズ指定方法の違い

指定による仕上がりの比較
イラスト・ロゴの例:指定による仕上がりの比較
両辺指定するとほぼ確実に比率が崩れてしまう
文字列のデザインの例:両辺指定するとほぼ確実に比率が崩れてしまう

例えば元が正方形のデザインを タテ幅5cm、ヨコ幅10cmに合わせる とご指定いただいた場合、作成自体は可能ですが、上図の様に本来の比率が失われてデザインが横長になってしまいます。一方、一辺のみを指定された場合(例:タテを5cmにあわせる)、それを基準にしてデータ本来の比率を保ったままサイズ調整を行うので、デザインの形状が変わることはありません。

文字列のデザイン(上記スライド2つ目)についても前項のイラスト・ロゴの時と同様に、タテ幅とヨコ幅の両方を指定すると、文字が縦長になったり潰れたりする可能性が高くなります。小数点以下の細かい数値になることが多いため、完全に両辺のサイズが一致することはなく、比率が失われた仕上がりになります。


入稿方法による違い:文字入力での入稿

1文字ずつのサイズを指定すると形が崩れてしまう
1文字ずつのサイズを指定すると形が崩れてしまう

文字入力の入稿で特に要望として多く、また注意すべき点として、1文字ごとのサイズを指定したい場合があります。これは極端に形が崩れてしまう可能性が高いサイズ指定方法です。上図をご確認ください。

  • 1文字の大きさを厳密に同じタテ幅、ヨコ幅にしたい
  • 字間まで正確に指定したい

このような指定の場合、1文字ずつサイズは異なりますので、上図のように全体のバランスが極端に崩れてしまいます。 

解決策

【推奨】全体の最大サイズを指定する方法

施工面のサイズから許容できる最大サイズを指定する
施工面のサイズから許容できる最大サイズを指定する

「タテ幅◯cm×ヨコ幅◯cm以内に収まる最大サイズ」というように、許容できる全体の最大サイズを指定するのが、最も失敗がなく施工面とのサイズの兼ね合いがしやすいです。

1文字のサイズが知りたい場合は備考欄や連絡掲示板からお伝えいただければ、上図のように一部の文字サイズも記載します。

おおよその1文字のタテ幅を指定する方法

おおよその目安を伝えていただければ弊社で調整します
おおよその目安を伝えていただければ弊社で調整します

ご選択いただくフォントや使用する文字の形により縦横のサイズが変わります。上図にある「G」と「o」と「i」を比較すると大文字と小文字の違いもありますが、そもそも1文字のサイズが違うのがわかると思います。

そのため1文字のサイズを指定したい場合は、ジャストサイズを指定するのではなく、おおよその「タテ幅」でご指定ください。前述の通りヨコ幅は文字によって大きくことなるため、タテ幅で指定していただければと思います。この時も許容できる施工面のサイズをお伝えいただければ、そのサイズ以内に収まるよう調整いたします。

以下、推奨する発注時のオーダーフォームでの入力方法の順番です。

  1. 一辺のサイズを指定
  2. 全体の最大サイズを備考欄にて指定する
  3. おおよその1文字のタテ幅を備考欄にて指定する

入稿方法による違い:画像データでの入稿・Illustratorでの入稿

「以内」と指定することで比率が保たれる
「以内」と指定することで比率が保たれる

画像データでの入稿Illustratorデータでの入稿の際のサイズ修正をご希望の場合も、前項の文字入力での入稿の時と注意点は同様です。タテ幅・ヨコ幅の両方をご指定いただくと、比率が変動し、高確率で形が変わってしまいます。

比率を維持したい場合は、両方のサイズを指定するのではなく、以下のように指定してください。それぞれの違いは繰り返しになるため、前項へのリンクとしました。

※aiデータのサイズ修正は要望欄か連絡掲示板にサイズをご記入ください。
※画像、Illustratorデータでの入稿の場合、一部分や1文字のみのサイズ修正はできません。全体のサイズ変更のみ可能ですので、ご注意ください。

以下、推奨する発注時のオーダーフォームでの入力方法の順番です。

  1. 一辺のサイズを指定
  2. 全体の最大サイズを備考欄にて指定する

最後に

実際の注文では、タテ幅とヨコ幅の両方を指定していただいていても、ヒアリングを進めると実際には比率を変更せず、本来の比率のまま作成を希望される方が多いです。弊社側から比率を変更した場合の完成イメージをお見せすることは可能ですが、正確なサイズを算出するためのやり取りが増え、結果的にご注文までに時間がかかってしまう場合がございますのでご注意ください。