壁紙

部屋の壁紙にカッティングシートが貼れるか確認しました。爪で押すと少し爪の跡が入るような凹凸の凸の部分だけ柔らかい、よくあるタイプの壁紙です。
貼り付け
転写シートを剥がすとすべての文字が転写シートに残ってしまいました。この時点で施行には向いていない施工面だと評価できますが、食いつきの評価のため作業を続けます。
1文字ずつ確保して押さえながら貼り移しました。
剥がす
転写シートから壁紙に移らなかったことから、壁紙への定着も甘いだろうと予測していましたが、爪で引っ掻いてみるとなかなか剥がれません。キャンバスと同様に、僅かにある壁紙の弾力で爪で押された点が沈み、カッティングシートもつられて沈み込むため、なかなか取っ掛かりとなる点に爪が引っかかりません。
何度かカリカリとしていると剥がすことができました。同時に柔らかい壁紙も引っ掻いてしまうため少しダメージを負っています。肝心のカッティングシートはというと若干定着が弱めですが周りがつられて浮くわけでもなく貼り付いています。写真2枚目でクシャっと剥がれているのがその証拠です。
ここまでの疑問として「カッティングシートが転写シートの残ってしまって壁紙に貼り付かない」にも関わらず「壁紙には若干弱いものの貼り付いている」が挙げられます。転写シートだけを壁紙に貼って剥がした時の抵抗力と、壁紙に貼られたカッティングシートを剥がす時の抵抗力を手の感触で比較したころ、転写シートの方が抵抗力を感じました。つまり弱粘着であるはずの転写シートの方がしっかり貼り付いているということになりますので、カッティングシートは壁紙に貼り付いていると言ってもかなり弱い粘着力でしか貼り付いていないものと考えられます。
評価
カッティングシートを貼るには向いていない施工面です。転写シートの粘着より弱いのが不安要素として大きいため「非推奨」と評価しました。また剥がす際の壁紙へのダメージもありますので、直接壁紙に貼るのはお勧めしません。