カッティングシートを自作してみよう!
カッティングシートをご自身でデザインナイフなどを使って自作(DIY)する方法を紹介します。カッティングマシンが無くても、手軽に自作することができますので、興味があればチャレンジしてみましょう。
1. 準備
カッティングシートとプリンター以外は100円ショップでも入手可能です。
2. デザインを印刷する
コピー用紙にデザインを原寸大で印刷します。この線に沿ってデザインナイフで切っていきますので、できるだけ濃い目に印刷しましょう。図2-1のように塗りつぶして印刷した方が作業し易いと思います。図2-2のように線で印刷すると、ナイフで切っている際に、線の真上なのか線の内側なのか、どこを切れば良いかがわかりにくいかと思います。
3. スティック糊でシートに貼り付ける
スティック糊で貼り付けて、こんな状態になりました。ここまでで作業は10分経過。写真には写っていませんが、水糊(アラビックヤマトを使用)でも問題なく代用することができました。スプレー糊も試してみましたが、しっかりと貼り付き過ぎて、後々シートからうまく剥がすことができなかったので使用しない方が良いと思います。
4. 切り抜く
集中して地道に切り抜いていきます。サイズにもよりますが、気を抜くと切りすぎてしまったり線がよれたりして、一気に汚く見える原因になります。
図4-1: 台紙にデザインナイフの痕が薄っすらと入るくらいが丁度良い力加減です。カッティングシート部分のみを切ろうとすると、剥がす際に意外と切れ残りが生じやすく、逆に力を入れすぎてしまうと、台紙まで切り抜いてしまいますので注意してください。いらない端材や端っこの方で練習してみましょう。
図4-2: デザインナイフの刃を入れる際、角から外に向けて刃を動かすと、切りすぎ防止になります。意外に切りすぎないように、角ピッタリで刃を止めるのは難しいので、この方法をお薦めします。
貼り付けたコピー用紙の上から、デザインナイフで切り込みを入れていきます。この際、台紙までくり抜いて切ってはいけません(台紙にカット線は残ってOK)。多少、台紙まで切ってしまっても、分離しなければ大丈夫です。切りすぎてしまうとやり直しが利かないので、時間を掛けて丁寧に作業を行ってください。一度ミスをしてしまうと、一気に集中力が切れます(体験談)。
台紙を切りすぎてしまったら、台紙にマスキングテープを貼って補強します。少し見にくいですが、図4-6の黄色い部分がマスキングテープです。
5. 背景などの不要部分を剥す
切り終わったらデザインとして残さない部分を剥がしていきます。カットが甘くて切れていない部分は、無理に引っ張らずにもう一度切り直しましょう。特に角で起こりやすいです。面倒臭がって切り直さないと千切れたりすることがありますので注意してください。
剥し終えました。曲線部分はカットした際に、カットする力加減にムラができやすいです。
6. デザイン(コピー用紙)を剥がす
カッティングシートの上にスティックに糊で貼ったデザイン(コピー用紙)のみを剥がします。図6-2は刃の入れ具合が甘かったのかカット線とカット線の間がうまく繋がっていなかったようで、ささくれができてしまいました。このささくれは、もう一度デザインナイフで綺麗に取り除きました。
(コピー用紙)を剥し終わった状態です。次はいよいよ施工をしていきます。
7. マスキングテープを上から貼る
いらない部分を全部剥がしたら、上からマスキングテープを貼り付けます。
図7-3: 隙間ができないよう、境目はできるだけ重ねて、しっかりマスキングテープで覆ってください。上下左右の余白は取手になるので、ある程度余裕をもって余白をつけてください。
もしホームセンターなどに転写シートが売っていれば、ぜひ一緒に購入してください。専用の転写シートの方がやはり施工作業の際に扱いやすいです。
8. 施工(貼り付け)
いらない部分を全部剥がしたら、上からマスキングテープを貼り付けます。
図8-1: マスキングテープが貼れたら、マスキングテープに転写して台紙から剥します。
図8-2: 今回はMDF(中密度繊維板)に貼り付けます。比較的小さいものなので、目視で位置合わせをしました。貼り方はデザインの形によって変えるべきですので、貼り方のページも合わせてご覧いただけますと、より理解しやすいかと思います。
貼り終えたらしっかり圧着しましょう。圧着はタオルやハンカチなど柔らかいもので擦ればOKです。あまりゴシゴシ擦ると敗れる恐れがありますのでご注意ください。圧着できたら、めくれないよう気をつけながらマスキングテープを剥します。
9. 完成
マスキングテープをすべて剥がし終えたら完成です。図9-2:直線はとても綺麗に切れましたが、曲線部分は少しガタガタしてしましました。ちなみにここまでの作業で30分程度でした(材料調達含めず)。もう少しデザインが複雑であればもっと時間が掛かるかと思います。
まとめ
作業が細かいため、どなたでも簡単に、、とはいかないかもしれませんが、細かい作業が好きな方は楽しんでカッティングシートを作ることができると思います。ただやはり数を作ってみても、手作りの域を超えるのは困難であると思いました。記事を書いておいてなんですが、クワックワークスへご依頼いただければ、今回作った簡単なデザインでなくて、もっと複雑なデザインもとても綺麗に製作することが可能ですので、機会があればクワックワークスをご利用いただければ嬉しいです。
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