食洗機に耐えられるかの実験(経過観察中)

食洗機で洗い続けた水筒の状態
カッティングシートは食洗機の洗浄と乾燥の熱風に耐えられるのか?

水筒にカッティングシートを貼って使用し、洗浄に食洗機を使った時の記録です。

事前の予想ではカッティングシートのデザインが細かく角ばったデザインのため、暫くすると欠ける部分が出てきたり、乾燥時の熱で何かしら欠損が起こるのではないかと考えました。またリュックに入れて会社に持って行って使用しましたので、擦れによるダメージでも目に見える形で早いうちに結果が出るだろうと予想しました。


記録概要

食洗機で水筒を乾燥中
カッティングシート VS 食洗機の洗浄・乾燥
実験開始日 2024/10/03
実験終了日 未定
経過日数 286日(2025/07/16 正午時点)
継続中
洗った回数日数 167回(2025/07/16 正午時点)
継続中

条件定義

カッティングシートのデザイン

食洗機に耐えられるのか実験したカッティングシートのデザイン
デザインパターン

クワックワークスのロゴを大中小、背景残しの4パターン使用しました。4番は背景をシートとして残し、ロゴ部分はくり抜かれてカッティングシートがない状態です。また角ありと角丸の耐久性も観察できるよう、角の形状を左右で変えてあります。

使用したシートは651標準シート010ホワイトです。

水筒

水筒は名古屋ウィメンズマラソン2024の参加賞の物(350ml)を使いました。実験を始めて169日後の2025/03/21に、食洗機対応では無いことが水筒の底に書いてあるのに気が付きました。実験途中から水筒の塗装が剥がれてしまったのは恐らく食洗機非対応が原因だったようです。ただカッティングシートの耐食洗機には関係がないため、実験結果に影響はありません。また実験開始前から使用していたため、実験開始時点で蓋の塗装が少し剥がれています。

水筒は日常的に使用しました。熱い珈琲を入れてリュックで毎日会社に持っていきました。休みの日はあまり使用しませんでしたが、たまに登山に持っていくこともありました。

食洗機

使用したのはマンションに備え付けの「Panasonic NP-45RS5シリーズ」というモデルの食洗機です。洗浄(強力モード)と乾燥を行い、洗剤はミューズのfinishの粉末を使用しました。

記録を付けるルール

いつも深夜帯に食洗機を回すため、大体いつも日付が変わってから食洗機をスタートさせました。しかしたまに日を跨がずにスタートする日もあるため、日を跨いだ時は前日の日付(=つまり水筒を使用した日)で記録しました。洗わずに放置した日が数日ありましたが、その時は洗った日を記録しました。

一部手洗いの日がありましたが、その日は「手洗い」と記しました。


記録

以下、洗った日のリストと写真です。写真は水筒を使用した日付で分類しました。

  • 2024/10/03(木):実験開始です。写真はカッティングシートを水筒に貼り付けた直後です。
    カッティングシートを水筒に貼りました
    様々な形とサイズのロゴを貼りました。
    カッティングシートを水筒に貼りました
    背景部分がシートで、「QUACK WORKS」はくり抜かれているデザイン
    カッティングシートを水筒に貼りました
    この部分はカッティングシートではなく、元々印刷してありました
    カッティングシートを水筒に貼りました
    蓋の塗装が既に剥げています
    カッティングシートを水筒に貼りました
    小サイズのロゴは蓋に貼ったため、手との摩擦がどう影響するのか
    カッティングシートを水筒に貼りました
    大サイズのロゴ 拡大
    カッティングシートを水筒に貼りました
    中サイズのロゴ 拡大
    カッティングシートを水筒に貼りました
    背景残しのロゴ 拡大
    カッティングシートを水筒に貼りました
    サイズ感
  • 2024/10/04(金)
  • 2024/10/07(月)
  • 2024/10/08(火)手洗い
    水筒に貼ったカッティングシートに劣化は見られない
    変化なし
    水筒に貼ったカッティングシートに劣化は見られない
    変化なし
    水筒に貼ったカッティングシートに劣化は見られない 小さい文字
    小さい文字も変化なし
  • 2024/10/09(水)
  • 2024/10/10(木)
  • 2024/10/11(金)
  • 2024/10/15(火)
  • 2024/10/16(水)
  • 2024/10/18(金)
  • 2024/10/21(月)
    食洗機で洗い続けた水筒の状態
    欠けやダメージは見られません
    食洗機で洗い続けた水筒の状態 違う角度
    違う角度
    食洗機で洗い続けた水筒の状態 拡大
    拡大
  • 2024/10/22(火)
  • 2024/10/23(水)
  • 2024/10/24(木)
  • 2024/10/26(土)
  • 2024/10/28(月)
  • 2024/10/29(火)
  • 2024/10/30(水)
  • 2024/10/31(木)
  • 2024/11/01(金)
  • 2024/11/05(火)
  • 2024/11/06(水)
  • 2024/11/07(木)
  • 2024/11/08(金)
    水筒に貼ったカッティングシートに欠けが見られる
    変化なし
    水筒に貼ったカッティングシートに欠けが見られる
    変化なし
    水筒に貼ったカッティングシートに欠けが見られる
    変化なし
    水筒に貼ったカッティングシートに欠けが見られる
    「R」のパーツがズレている
    水筒に貼ったカッティングシートに欠けが見られる
    「A」のパーツがズレている
    水筒に貼ったカッティングシートに欠けが見られる
    蓋の小サイズのロゴ
    水筒に貼ったカッティングシートに欠けが見られる
    「K」が少し欠けている

    写真4枚目で「R」のパーツが少しズレてしまっているのがわかりますが、このパーツは2.1 × 1.6mmとかなり小さいため、物理的に粘着面が小さく仕方がないように思います。写真5枚目は少しピンボケしてしまいましたが「A」のパーツ下辺が若干欠けているのがわかります。こちらも1.5 x 2.1mmと更に小さいパーツです。

    写真7枚目(最後)の蓋に貼った「K」の右上角が少し欠けている事がわかります。「K」は1文字4.6 x 4.6mm角とかなり小さいです。

    いずれもかなり小さいパーツのズレと欠けのため、リュックに入れた時の摩擦で生じたのだと思います。食洗機の熱で端が劣化してからの摩擦かもしれませんが、それであればもう少し全体的に影響が見られそうですが、この時点では写真の箇所以外には変化はありませんでした。

  • 2024/11/11(月)
  • 2024/11/12(火)
  • 2024/11/13(水)
  • 2024/11/14(木)
  • 2024/11/15(金)
  • 2024/11/17(日)
    トレイルランニングに水筒を持っていった
    トレイルランニングにも水筒を持っていった

    水筒をザックに入れて2時間ほど山を走っていたので(距離7.1km)、揺れてそれなりに摩擦が発生してダメージがあったはず。走ることに夢中で水筒の観察はしていません。

  • 2024/11/18(月)
  • 2024/11/19(火)
  • 2024/11/21(木)
  • 2024/11/22(金)
  • 2024/11/24(日)
    ピクニックに水筒を持っていった
    ピクニックに水筒を持っていった
    近所の丘へピクニックに行った際にもコーヒーを入れてデイパックで持参しました。歩きのため、普段の通勤くらいのダメージだと思います。ワイルドミニ四駆に夢中で水筒の観察はしていません。
  • 2024/11/25(月)
  • 2024/11/27(水)
  • 2024/11/28(木)
  • 2024/12/04(水)
  • 2024/12/05(木)
  • 2024/12/06(金)
  • 2024/12/09(月)
  • 2024/12/10(火)
  • 2024/12/11(水)
  • 2024/12/13(金)
  • 2024/12/15(日)
  • 2024/12/16(月)
  • 2024/12/17(火)
  • 2024/12/18(水)
  • 2024/12/19(木)
  • 2024/12/21(土)
  • 2024/12/23(月)
  • 2024/12/24(火)
  • 2024/12/25(水)
  • 2024/12/26(木)
  • 2024/12/27(金)
  • 2025/01/06(月)
    水筒の蓋が分裂してしまった
    蓋の金属部分とプラスチック部分が分裂してしまった

    「なんかスコスコするなぁ…」と思っていたところ、蓋がポロッと分裂しました。その後、何もなかったように元の状態に組み立てて(はめるだけ)使っていると、いつの間にか分裂することはなくなりました。食洗機で乾燥時の熱で再接着されたのでしょうか。

  • 2025/01/07(火)
  • 2025/01/08(水)
  • 2025/01/09(木)
  • 2025/01/10(金)
  • 2025/01/16(木)
  • 2025/01/17(金)
  • 2025/01/20(月)
    水筒に貼ったカッティングシートが欠けている
    小サイズは殆どの角が欠けている
    水筒に貼ったカッティングシートが欠けている
    中サイズの角も欠け始めた
    水筒に貼ったカッティングシートが欠けている
    こちらも中サイズ
    水筒に貼ったカッティングシートが欠けている
    以前欠けを確認した2024/11/08(金)からさほど変化がない
    水筒の塗装が剥げている
    蓋の塗装が剥げている

    実験開始から109日経過(3ヶ月ちょっと)しました。無傷の部分もありますが、どのサイズも角の尖った部分が欠け始めています。完璧な状態を維持したいということであれば、限界ラインを超えてしまったと思います。

  • 2025/01/21(火)
  • 2025/01/22(水)
  • 2025/01/24(金)
  • 2025/01/27(月)手洗い
  • 2025/01/28(火)
  • 2025/01/29(水)
  • 2025/01/30(木)
  • 2025/01/31(金)
  • 2025/02/03(月)
  • 2025/02/04(火)
  • 2025/02/05(水)
  • 2025/02/06(木)
  • 2025/02/07(金)
  • 2025/02/12(水)
  • 2025/02/13(木)
  • 2025/02/14(金)
  • 2025/02/18(火)
  • 2025/02/19(水)
  • 2025/02/20(木)
  • 2025/02/21(金)
  • 2025/02/25(火)
  • 2025/02/26(水)
  • 2025/02/27(木)
    水筒に貼ったカッティングシートのロゴが少しズレてしまった
    大きな変化はない
    水筒に貼ったカッティングシートのロゴが少しズレてしまった
    大きな変化はないが水筒も傷が多くなってきた
    水筒に貼ったカッティングシートのロゴが少しズレてしまった
    大きな変化はない
    水筒に貼ったカッティングシートのロゴが少しズレてしまった
    中サイズ「C」が何かにぶつかってシワが入ってしまった

    何かにぶつかってシワが入ったと思われる「C」は摘んでシワをもとに戻しました。もとに戻してもシワは残っています。

  • 2025/02/28(金)
  • 2025/03/03(月)
  • 2025/03/04(火)
  • 2025/03/05(水)
  • 2025/03/06(木)
  • 2025/03/07(金)
  • 2025/03/10(月)
  • 2025/03/11(火)手洗い
  • 2025/03/12(水)
  • 2025/03/13(木)
  • 2025/03/14(金)
  • 2025/03/17(月)
  • 2025/03/18(火)
  • 2025/03/19(水)
  • 2025/03/21(金):水筒が食洗機対応ではないと書かれている事に気が付きました。この日は水筒未使用です。
  • 2025/03/22(土)
  • 2025/03/24(月)
  • 2025/03/25(火)
  • 2025/03/26(水)
  • 2025/03/29(土)
  • 2025/03/31(月)手洗い
  • 2025/04/01(火)
  • 2025/04/02(水)
  • 2025/04/03(木)
  • 2025/04/04(金)
  • 2025/04/07(月)
  • 2025/04/08(火)
  • 2025/04/09(水)
  • 2025/04/10(木)
  • 2025/04/11(金)
  • 2025/04/14(月)
  • 2025/04/15(火)
  • 2025/04/16(水)
  • 2025/04/17(木)
  • 2025/04/18(金)
  • 2025/04/30(水)
  • 2025/05/01(木)
  • 2025/05/02(金)
  • 2025/05/06(火)
  • 2025/05/07(水)
  • 2025/05/08(木)
  • 2025/05/09(金)
  • 2025/05/11(日)
  • 2025/05/12(月)
  • 2025/05/13(火)
  • 2025/05/14(水)
  • 2025/05/15(木)
  • 2025/05/18(日)
  • 2025/05/19(月)
  • 2025/05/21(水)
  • 2025/05/23(金)
  • 2025/05/26(月)
  • 2025/05/27(火)
  • 2025/05/28(水)
  • 2026/06/02(月)
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    大きな変化なし
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    大きな変化なし
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    中サイズで欠けが見られる
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    大サイズで謎の揺らぎが見られた
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    背景残しも欠けが見られる
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    以前欠けていた部分はあまり変化がない
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    蓋に貼った小サイズは殆ど角が欠けてしまった
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    水筒自体に小キズが増えてきた
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    実験後にできた塗装の剥がれも見られる
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    小キズ
    水筒に貼ったカッティングシートが徐々に欠けている
    少しずつ蓋も剥がれが広がっている

    大きな変化はないものの、細部を観察するとこれまでと同様に全体的に角が欠けています。角以外の部分では劣化はそれほど感じられませんので「角」という形状が弱いのだと思います。

    角ばかり欠けが見られるのは先細りになっている形状で粘着面積が物理的に小さく、摩擦や衝撃を一点で受けやすいためだと考えられます。写真6枚目は2024/11/08(金)時点で角が欠けてしまっていましたが、その時とあまり形状自体は変わっていません。これは角が欠けたことで、衝撃や摩擦が角1点に加わらず分散されるようになったためだと思います。この事は「カッティングシートとは – 角丸と角ありの耐久性」のページで図解しています。食洗機の洗浄・乾燥のダメージもやはり先端から受けやすいように思います。

  • 2025/06/03(火)
  • 2025/06/04(水)
  • 2025/06/05(木)
  • 2025/06/06(金)
  • 2025/06/09(月)
  • 2025/06/10(火)
  • 2025/06/11(水)
    水筒に貼ったカッティングシートの「A」のパーツを紛失 拡大
    「A」のパーツを紛失

    以前確認した時から1週間ほどの間に「A」のパーツがなくなっていました。いつどのタイミングで剥がれてしまったのかは分かりませんが、元々小さいパーツが更に欠けていたため、粘着面積が小さくなり摩擦や衝撃に踏ん張りが効かず剥がれてしまったのでしょう。

  • 2025/06/12(木)
  • 2025/06/18(水)
  • 2025/06/23(月)
  • 2025/06/24(火)
  • 2025/06/25(水)
  • 2025/06/26(木)
  • 2025/06/28(土)
  • 2025/06/30(月)
  • 2025/07/01(火)
  • 2025/07/02(水)
  • 2025/07/03(木)
  • 2025/07/04(金)
  • 2025/07/07(月)
  • 2025/07/08(火)
  • 2025/07/09(水)
  • 2025/07/10(木)
  • 2025/07/11(金)
  • 2025/07/14(月)
    水筒に貼ったカッティングシートの質感の変化
    質感が変化している

    耐光性の実験(経過観察中) – 4年11ヶ月経過の写真のように表面のくたびれたように質感が変わって見えます。また肉眼では殆どわかりませんが、拡大すると粘着糊が文字からはみ出てきているのがわかります。目視で定規で測った限りでは元データとサイズの差は無さそうでしたので、食洗機の高温乾燥を繰り返すうちに徐々に粘着が緩んで横にはみ出てきたのかもしれません。

  • 2025/07/15(火)

まとめ

2025/07/14時点のまとめ。 食洗機の乾燥はかなり高温になるため、当初はカッティングシートは早々に劣化して駄目になってしまうと予想しており、実験はすぐに終わるだろうと考えていました。しかしご覧の通り、細かい箇所の欠けなどの劣化は見られるものの、284日経過してもなお、ロゴ全体はしっかりと水筒に貼り付いています。

水筒の塗装剥がれに関してはリュック内の摩擦で剥がれたとは考えにくいですから、食洗機が原因でしょう。食洗機非対応の水筒とはいえ、塗装が剥がれるのは相当過酷な使用環境といえるでしょう。それでもカッティングシートは剥がれないのは相当な耐候性だと思います。