カッティングシートと印刷ステッカーの違い
カッティングシートは印刷ではなく、クワックワークスでは印刷製品は製作できません。ではカッティングシートと印刷ステッカーは何が違うのでしょうか?

カッティングシートを選ぶメリット・デメリット
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メリット
- 背景が無いため施工面と馴染みやすく一体感が出る
- 1枚から安価で製作ができる
- 色褪せず屋外耐候年数が長い
- 鏡文字でも使用できる
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デメリット
- 大口注文は印刷と比べて納期が長め
- 使用できるカラーに限りがある
- グラデーションなどの表現ができない
カッティングシートと印刷ステッカーの比較表
よくある質問
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- 外貼りと内貼り(左右反転)はどちらが良いですか?
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基本的に外貼りをオススメします。 内貼りで貼る場合、ガラスに色が付いていると色の付いたガラス越しにカッティングシートを見る事になってしまうのが理由です。そのため特に理由がない限り、施工面の影響を受けない外貼りを推奨します。
外貼りと内貼りの違い
- 外側からデザインを反転せずに貼るのが「外貼り」。カッティングシートの基本的なデザイン構造です。
- 室内からデザインを左右反転したものを貼るのが「内貼り」。ガラスやアクリルなどの透ける施工面に貼る際に使用します。
以下、例として施工面がガラスの場合を紹介します。
外貼り(デザインの反転なし)
外貼りはスタンダードなデザイン構造です。シートの表側がデザイン正面になります。ガラスの色味の影響を受けないため、シート本来の発色や質感が感じられ、内貼りと比べて存在感があります。屋外で風雨に晒されるため、内貼り(室内から貼る)に比べると、やや表面に汚れ・ホコリ等が付きやすいです。一度施工してしまえば、埃が表面についても粘着が弱まることはありませんが、表面についた汚れをとるために掃除で何度も擦ると、結果的にカッティングシートの細い部分・細かな部分などは剥がれやすくなります。
外貼りが適しているシーン
適していないシーンや内貼りが適しているシーンを除き、基本的に外貼りの仕様で貼ることをオススメします。
外貼りが適していないシーン
高所に貼る 施工位置が建物の2階以上のガラスの表側から貼るには、作業用の足場を組まなければならず、素人の方が作業するには難易度が高いです。この場合は内貼りを検討した方が良いでしょう。
デザインが細かい デザインの細かい部分を何度も掃除(拭き取り、水洗いなど)すると、剥がれやすくなります。
内貼り(デザインを左右反転)
内貼り、鏡文字と呼ばれています。 デザインは左右反転し、ガラスの内側から貼り付けます。すると外側から見た際に文字が正しく読める仕上がりになります。デザイン正面から見た際には、ガラスを挟んでステッカーの粘着面が見えている状態です。外側から見るとカッティングシートの凹凸は見えず、ガラスと一体化して見えるため、主張が少ない上品な印象です。また外貼りに比べ、汚れが付着し辛い環境のため長持ちします。
内貼りが適しているシーン
高所に貼る 前述のとおり外貼りでは、高所に貼るのは難易度が高いです。そのためガラスの裏側(つまり室内)から内貼りするのがオススメです。
室外環境の汚れが気になる環境 汚れが付きにくく、影響が少なく掃除などがしやすいので、長期的に見て長持ちしやすいです。
内貼りが適していないシーン
ガラスに色が付いている 多いのが車の窓ガラスが、スモークガラスやUVカットガラスなどで色がついている場合です。内貼りをすると、色のついたガラスを挟んでカッティングシートを見ることになるため、外側からはカッティングシートが殆ど見えなくなります。
網入りガラス ビルの窓などでよく見られる格子状の網が入ったガラスです。内貼りすると、この網とガラス越しにカッティングシートを見ることとなりますので、とても見づらくなります。
マット系カラーを使用したい 651標準シートのマット系カラーや、8500電飾用シートなどを使用する場合、シートの表面は艶消しですが、裏面は艶ありの粘着面です。そのため艶消しの表面としたいのであれば、外貼りである必要があります。またシートの表面と裏面の色が異なるシートもありますので、各シートの色見本ページからご確認ください。
デザインが大きい(目安:A3以上)、施工作業に慣れていない デザイン正面は粘着面を見ますので、もし施工の際に気泡が入ってしまうと目立ちます。気泡は多少でしたら時間経過とともにある程度は馴染んで目立たなくなりますが、デザインが大きかったり施工作業に慣れていない場合は、外貼りの方が良いと思います。気泡が入りずらい施工方法として、「ウェット・水貼り」がありますが、通常の貼り方である「ドライ」に比べると少し慣れが必要です。
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- 2色以上使用するデザインの場合、自分で貼り合わせした方が安いですか?
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はい、お客様ご自身で貼り合わせをされる方が安くなります。
カッティングシートは印刷とは異なり単色のカラーシートを切り出して制作するため、1デザインで2色以上使用する場合は、2色目以降のパーツとして切り出したシートを貼り合わせる必要があります。
例えば上図のように作りたいデザインが2色で構成されている場合、2色仕様として発注いただければ、納品後すぐに使用できるよう弊社で貼り合わせを行います(上図のように1シート内に2色で配色された状態)。ご自身で貼り合わせをされる方が安くできるのは、デザインの形状によって貼り合わせ作業の時間にかなり差が出るため、作業賃が含まれた価格設定をさせていただいているためです。また納期も単色で制作するよりやや伸びます。
もし位置がズレてしまってもあまり目立たないデザインであれば、ご自身で作業されるのも良い選択だと思いますが、慣れていないと気泡が入ってしまったりしますので、あまりオススメはしません。
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- 2色以上使用して制作する場合の注文操作を教えてほしい
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オーダーフォームでの操作
【2色仕様】を使用したい場合は、オーダーフォームにて【2色仕様】をご選択ください。上図の赤枠ボタンを押すと1つのデザインに何色のカラーを使用するかを選択できます(最大30色まで)。
用意するデザイン
1つのデザイン内に2色を使用する場合は、2色で作成したデザインデータを準備し、前述のとおりオーダーフォームで【2色仕様】をにて希望の2色を選択してください。
文字入力での入稿の場合は、「デザインに関する備考」のフォームで配色のご指示とサイズの指定をお願いします。例えば「1段目は030レッド、2段目は070ブラックで制作希望」という感じに入力してください。
注意
- 均等に縁取りをするなど、デザインによっては通常の基準よりも太めにデザインしないと承ることができない場合があります。
- 単色のシートを組み合わせて制作しますので印刷ではありません。
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- データ修正を依頼したいのですがどうすればいいですか?
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発注前
発注前から修正したい点があり、お客様ご自身でのデータ修正ができないとわかっている場合は、オーダーフォームの備考欄にその旨をお伝えいただくとスムーズです。弊社にてデータ修正(有償)を承ることができる場合は、データ修正費を含めた状態でお見積りをお返しさせていただきます。データに弊社で修正を承る事ができない内容は、その旨をご連絡します。
お見積り依頼後、発注後
データに不備があれば弊社からデータ修正依頼のメールが届きますので、メールの内容にあるURLを開いて修正したデータをアップロードしてください。弊社にデータ修正(有償)を依頼する場合も、ページの説明に従って操作してください。
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- 台紙(剥離紙の裏面)に印刷を入れることはできますか?
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印刷は承っていないため対応できません。
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- シートの色とは何ですか?
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カッティングステッカーは印刷ではなく、既存のカラーシートから切り出して製作しますので、「どのシートの」「どのカラーを使うのか」を色見本から色を選んでいただく必要があります。
何色仕様かというのは、1つのデザインに2色以上使用する場合、それぞれの色のカラーシートからパーツを切り出して、それらを1枚のシートに貼り合わせて制作します。つまり制作するデザインに何色使用するかという意味です。
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- 背景を透明にできますか?
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「透明」という意味がシートとして残さない、という意味であれば可能です。 逆に透明色のシートを使用したいということであれば、2020年4月27日現在、透明のシートは取り扱いがございませんのでできません。
参考リンク
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- ○○のシートでの制作は可能でしょうか?
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取り扱いシートは価格表に記載のあるシートのみです。 記載のないシートでの制作は行なえませんので、ご希望のシートの取り扱いがあるかどうか価格・色見本のページをご確認ください。
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- データを黒色で作成したが、白色のステッカーが届いた
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オーダーフォームにて色の選択を【ホワイト】もしくは【ホワイト(マット)】を選択すると白色の仕上がりとなります。
カッティングステッカーは印刷とは違い、単色のシートから切り出して作成いたします。 フルカラー印刷のように自由な色を出力して製作できる訳ではありませんので、単色の場合はデザインデータ内で色を表示する必要がありません。 そのため、単色のIllustratorの.ai/.epsデータの場合は黒色1色でのデータ作成となります。 文字入力の場合も完成イメージは黒色文字でお届けし、画像データの場合も仕上がりの色に合わせて編集せずにそのままの色でご入稿可能です。 デザインデータのオリジナルの色は関係なく、ご選択いただいた色での仕上がりとなりますので、もし、黒色文字の仕上がりをご希望の場合は【ブラック】もしくは【ブラック(マット)】を選択してください。
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- LED電球へ直接貼り付けても大丈夫ですか?
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LED電球へ貼る場合は常に高温になることも想定されます。 カッティングステッカーは高温に弱いですので、電球へ直接貼り付けることは安全面などからみておすすめできません。
8500電飾用シートは屋外電飾看板に貼った際に、光をよく通して発色が良いという特性のシートですので、電球など熱を持つ光源などに直接貼り付ける用途だと、最悪発火などの事故につながることも危惧されますのでお控えください。
例えば651標準シートの場合でも、メーカー公表データで耐熱性はアルミ板に貼って-40℃から+80℃まで変化無しとなっておりますが、 データはあくまで参考データであり、熱源に貼ることへの保証データではありませんのでご注意ください。