比較:651標準シートと8500電飾看板用シートのブラックの違い
651標準シートと8500電飾看板用シートの違いをよく聞かれます。簡単にシートの説明いたしますと…
651標準シートは、屋外仕様・防水対応で雨や雪などの耐久性がありシートが扱いやすく、バイクや自動車、船舶、スキー板やスノーボードなどに貼る用途で多くの場面で活躍しています。 8500電飾看板用は、名前の通り電飾用看板に施工するのにおすすめしています。651同様、耐久性もあり、シートはやや透明がかっていますが決して半透明なセロファンのような素材ではなくシート自体はしっかりとした色をしています。特性として光をよく通すので発色が良く、屋外電飾看板に最適なカッティング用シートで看板を点灯した際によく目立ちます。
この記事ではクワックワークスで取り扱っている651標準シート、651標準シート マット、8500電飾看板用シート、さらにクワックワークで取り扱っている621短期用シート、CS200シートの全5種類の黒を比べたいと思います。
見た目、触った時の違い

651標準シート、マット、621短期用シート、8500電飾用シート、CS200のブラックの5種類を比べました。
シート | 見た目と手触り | マット感 | 透け感 (自然光) |
透け感 (ライト) |
耐候性 | 価格(*1) |
---|---|---|---|---|---|---|
621短期用シート | 見た目、手触りは651標準シートと同じです。 | x | 透けない | 透ける | 屋外3年 | 297円 |
651標準シート(光沢) | 光沢(つや)がありますので光を反射し易く、物が映り込んだりします。見た目通りつるつるした手触りです。 | x | 透けない | 透ける | 屋外5年 | 352円 |
651標準シート(マット) | マットは名前通り光沢が少ない見た目です。他の4つのシートと比べて1番艶は無くサラサラした手触りです。他のシートの黒さを比べると明るい黒に見えます。 | ★★★★ | 透けない | やや透ける | 屋外5年 | 352円 |
8500電飾用シート | 651 マットと比べると少し光沢を感じ手触りは651、cs200と比べますと手触りは微々たるですがし荒く感じます。単体だと気にならないレベルでサラッとしています。黒さは651 マットとcs200のシートの中間の明るさです。 | ★★★ | 透けない | やや透ける | 屋外7年 | 561円 |
CS200シート | 見た目はマットの様で少し光沢があり他のシートと比べると黒さが強いです。触り心地はサラサラでツヤツヤした感じです。他2つと比べると上品な黒なイメージになります。 | ★★ | 透けない | 透けない | 屋外3年 | 561円 |
*1:最低価格のサイズである5 x 5cmで比較。税込。
実際貼ってみて光を当てた時の違い
当社で注文で来るデザインを模したものやベタ面のものを弊社で扱っている全ての黒色のシートをライトを当てたりして実験して比べみました。
アクリル板にベタ面を隣接に並べたもの、弊社にてよく来るデザインのシンプルに文字とイラスト、ベタ面に抜き文字、抜きのイラストを電飾用看板で使われるであろう乳半のアクリル板に貼りデザインの3つを比べたみたいと思います。
ベタ面のみ
651標準シートのブラックと8500電飾用シートのブラックの違いでどこまで光を通すか遮断するか聞かれことがあります。QWではベタ面の注文はガラス面に目隠しで貼りたいと言う方が注文多々あります。
5mm厚のアクリル板にクワックワークスで扱っている黒色をベタ面を隣接して実際に貼ってみました。651標準シートの光沢ありと621短期用シートは見た目が一緒で違いが分かりづらいです。651標準シートのマット、8500電飾用シート、cs200はぱっと見同じように見えますが隣接して貼ると結構違いがあります。
5mm厚のアクリル板に5種類のシートを貼ったものです。左から621短期用シート、651標準シート(光沢あり)、651標準シート(マット)、8500電飾用シート、CS200
自然光にかざしたものは特に透けることはないですが、暗い中ライトを当ててみるとだいぶ見え方が違いました。621短期用シートと651標準シートはくっきりとライトの形が見えます。上の写真ではライトが反射して写っているのではなく、くっきり透けて見えます。同じ651標準シートのマットのものはぼんやりライトが見える結果となりました。8500電飾用シートも透けて見えますが、651マットより光がぼんやりして見えます。
CS200は完全に光を遮るという結果になりました。見た目はよく似たシートでしたが光の強さによって光の透過の差がこんなにも出るとは驚きでした。
ベタ面文字抜き
乳半色の1mm厚のアクリル板にシートを貼ったものです。左から621短期用シート、651標準シート(光沢)、651標準シート(マット)、8500電飾用シート、CS200シートです。
乳半だとライトが透けることはなくなりましたが、遠目で見るとあまり差はないですが近くで見ると621、651艶有り漏れている光がベタ面に反射してしたりします。暗くてもベタ面のところは621短期用シート、651標準シートはあまり違いがなく、651標準シート(マット)、8500電飾用シート、CS200シートは黒さの違いが出ます。651標準シート(マット)、8500電飾用シート、CS200シートの順で黒の濃さが際立ちます。写真だと少し伝わりづらいですが、シートの個性が出ていました。
文字のみ
乳半色の1mm厚のアクリル板にシートを貼ったものです。左から621短期用シート、651標準シート(光沢)、651標準シート(マット)、8500電飾用シート、CS200シートです。
明るいと場所だとシートの差はありますが、暗いとぱっと見違いがわからない結果となりましたが、近寄って見ると黒色の差はあり光沢のものは部分的に光を反射します。ベタ面に比べ文字のみのデザインでは黒の面積が小さくなり、あまり差が出にくいのかと考えられます。
他の色の場合
クワックワークスでは651標準シートと8500電飾看板用シートの色はたくさん取り扱っていますので、同じ色味のシートを使って比較しました。
乳半色の1mm厚のアクリル板に貼りました。
左上の猫の配色(651標準シート)
- ベタ:082ベージュ
- 模様と枠:081ライトブラウン
- 目と口:070ブラック
右上の猫の配色(651標準シート(マット))
- ベタ:082ベージュ
- 模様と枠:081ライトブラウン
- 目と口:070ブラック
左下の猫の配色(8500電飾看用シート)
- ベタ:805アイボリー
- 模様と枠:081ライトブラウン
- 目と口:070ブラック
右下の猫の配色(8500電飾用シート)
- ベタ:085ペイルピンク
- 模様と枠:063ライムツリーグリーン
- 目と口:070ブラック
明るい場所で見た時は透け感の差はなく見えますが、暗いところで後ろからライトを当てると651標準シートに比べると発色の差が出ますね。651は光を通す性質がない為、光を当てた時は光を通さず元の色より暗くなってしまいます。8500のシートだと特性上光を通すものなので綺麗に発色してます。夜に営業しているお店などでガラスに貼る場合は光を通すので綺麗に見え、昼間は651標準シート(光沢・マット)同様に見え、耐久性も考えると8500電飾用シートは看板としての様々な場面で活躍するでしょう。
結局どのシートがいいの?
結論から言いますと「このシートがおすすめ!」とは言えないです!
貼る場所や用途によってもお薦めするシートは変わります。この記事では黒色をメインに紹介しましたがクワックワークスでは、現在マット仕様のシートが増え651標準シートは86色、8500電飾用シートには31色と豊富に取り扱っていますが、上記にて651と8500のシートの違いについて述べましたが似たような色味のシートでも透過性の違いや耐光性の違いもあり貼る場所によっては見え方が変わってきます。例えば黒の光沢有りか無しかはお好みやセンスで左右されますので一概には断言し辛いのですが、多くは照明が直接当たる場合は表面がテカってしまうためマットが選ばれる傾向があり、また質感を揃えたほうが統一感がありますので、選択する色が光沢有りのものが多い場合、光沢有りのシートに合わせて多色でカッティングシールを作成される方もいらっしゃいます。
また電飾には使わず長期使用を視野に入れると651より耐候性の高いので8500電飾用シートを選択する方も多くいます。例えば5cm×5cmで561円で、651標準シートより高くなりますが7年で割ると年間80円しか掛かからないです。そして電飾のライトで盤面から熱が加わる状態での耐熱性でしたら、『8500電飾用シート』が一番耐熱性があります。ただ、気温などの温度変化自体はある程度耐えることが可能ですが、直接熱が伝わる場所や、温水が吹き付けられるような場所への施工はあまりおすすめできませんのでご注意ください。弊社HPにてシート別の耐候性の実験をしたものがありますのでぜひ参考にしてみてください。
現場の状況など考慮しながら、用途やお好み、耐久性などで選ぶのが1番のおすすめです。また実際のシートの色味など見てみたい!触ってみたい!実際に貼る媒体に試しに貼ってみたい!となりましたら、好きな色を10色まで選べる無料のカラーサンプルと、有料になりますが各シートの全色カラーサンプルがございますでのでぜひご利用くださいませ。