アプリケーションシート(転写シート)とは?
アプリケーションシートとは?
アプリケーションシートとは、転写シートやリタックシートなどとも呼ばれ、
カッティングステッカー・カッティングシートを希望の場所に貼るためだけの弱粘着のシートです。
アプリケーションシート、転写シート、リタックシート、どの名称でも同じものを指します。因みに社内では「リタック」と略称で呼んでいます。
カッティングシートは印刷のステッカーと異なり、デザイン部分のみがステッカーとして残ります。デザインがバラけた状態ではなく、1つの塊(そのままのレイアウトで)1度に貼れるようにするのが、このアプリケーションシートなので、カッティングシートを作る際には必ず必要なシートです。
アプリケーションシートを使う理由
カッティングシートは上図のような構造になっています。上からアプリケーションシート(転写シート)、カッティングシート(デザインをカットしたもの)、台紙(剥離紙)です。
実際に貼り付ける部分である、カッティングシートの上からアプリケーションシートを貼り付けて、施工の際にカッティングシートをすべてアプリケーションシート側に貼り付けます。それが上の写真です。カッティングシートが裏返って粘着面が見えている状態ですね。
このようにデザイン部分をすべてアプリケーションシートに貼り付けたら、アプリケーションシートごと貼りたい部分に貼り付けることで、デザインがバラけずに貼り付ける事ができます。
弊社で納品する製品はすべてこのように、アプリケーションシートがはられた状態で納品しておりますので、お手元に届いてすぐ貼り付けることができます。
納品される商品について
アプリケーションシートの材質
材質は透明のフィルム状の物、透明のフィルム状でエンボス加工(少し凸凹している)の物、和紙タイプの物、更にそこから強粘着・中粘着・弱粘着と種類がとても豊富にあります。各カッティングステッカーのシートメーカーが開発しているものや、販売店がオリジナル製品として販売しているシートもよく見かけますが、透明フィルム(エンボス加工ではない)か和紙タイプが主流です。
透明フィルムタイプのアプリケーションシートの特徴
お客様自身で趣味で製作されている方は、この透明フィルムタイプのアプリケーションシートがお薦めです。またホームセンターなどでもよく売られているので、入手しやすいかと思います。
理由としましては、和紙タイプのものは、台紙(剥離紙)がなくそのままの状態で巻きつけられた状態で販売されています(ガムテープのような状態)。一方、透明フィルムタイプはというと、台紙(剥離紙)がほぼ必ずついた状態で巻きつけられて販売されているからです。
和紙タイプのように、台紙がないとロールから直接剥がしつつ、カッティングステッカーにもシワがいかないように貼り付けなければならないため、いきなりチャレンジするのは少しハードルが高いように思いますし、またロール販売になるので少量で売っていません。
この台紙(剥離紙)が有るか無いかで、結構作業のしやすさに差がでてくるのです。
他に特徴としては和紙タイプと異なり、貼る際に施工面が完全に透けて見えるので、位置決めがかなりしやすいです。また粘着力も和紙タイプに比べると、強く貼り付くものが多いのでカッティングステッカーがアプリケーションシート側に貼り付きやすく失敗しにくいです。 一方で伸縮性が殆どないため、カッティングステッカーの台紙の湿気や温度による僅かな歪みなどに対応しにくく、梱包する際に丸めると、台紙(剥離紙)とアプリケーションシートの間に空気が入りやすいという面もあります。この現象をトンネルといい、一度トンネルができると抜いても抜いても空気が入り、施工がしにくい状態になります。
上の図では透明フィルムタイプのアプリケーションシートを貼り、丸めて1日置いたものを再度広げた状態です。僅かな隙間から空気が入り込んで、谷間ができ、カッティングステッカーが台紙から浮いてしまっているのがわかります。なお丸めずに平らな状態で置いて完璧にアプリケーションシートを貼ったとしても、剥離紙は剥がすためのコーティングがされているため、台紙(剥離紙)には完全に密着せず必ずこのような現象が起こります。
アプリケーションシートを貼ってすぐに施工するのであれば、透明フィルムタイプを使用して問題はないのですが、弊社の製品の場合、郵送で納品しておりますので、トンネルを避けるため和紙タイプのアプリケーションシートを採用しています。
和紙のアプリケーションシート(当店使用)の特徴
和紙タイプについては、透明タイプの様に剥離紙がなくロールのみの販売ばかりです。つまりこのアプリケーションシートを貼る作業に慣れていないと、大きいサイズのものは位置合わせが難しです。また台紙(剥離紙)が無いため、アプリケーションシートの切れ端を保存しにくいので、少量を作成する際にはあまりエコだとは言えません。
しかし透明フィルムタイプに比べ、和紙は伸縮性がありますので空気が入りにくいです。
和紙タイプは乳白色の色がついているため、透明のアプリケーションシートに比べると、やや視認性が劣りますが、フリーハンドではなく、テープでしっかり位置決めをしてから施工作業すれば全く問題ありません。
あと和紙タイプは稀に和紙独特の香りする場合があります。アプリケーションシート自体が一時的な使用のものなので、気にするほどではないと思います。
貼り方のページに写真付きで解説していますので、合わせてご覧いただければと思います。
和紙のアプリケーションシートで貼っているところ
透明フィルムタイプのアプリケーションシート(エンボス加工)の特徴
弊社ではあいにく利用する機会がないため、写真がありません(すみません)。
エンボス加工の物については、通常の透明フィルムタイプよりは空気が入りにくいです。またエンボス加工のシートはあまり作られておらず、限られたメーカーのものしか無ありません。また他のアプリケーションシートに比べますと割高なものが多いので、余程こだわりがある場合でない限りお薦めしません。
まとめ
このようにアプリケーションシートを選ぶのも結構大変です。
クワックワークスでご注文いただいた製品は、納品後すぐに貼れる状態ですので楽ちんですが、1からご自身で選ぶのも面白いかもしれませんね。ご注文に関するお問い合わせがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
装飾用シートの代表的製品である「カッティングシート®」は中川ケミカルが商標登録していますが、今では一般的名称として浸透しています。中川ケミカル社の公式サイトより引用
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上記の解説から、この記事ではカッティングシート ≒ カッティングシートや一般的な装飾シート(リメイクシートなど含む)として解釈し執筆しています。