トレース代は再現する密度で変わる

この記事の対象:画像データでの入稿

入稿されたデータをトレースする際、どのくらい詳細に再現するかでトレース代の費用が大きく変わります。「どのくらい詳細に再現するのか」はすべての入稿データに当てはまるのではなく、データの粗さでアウトラインが曖昧なだけなのか、意図した不安定なアウトラインでデザインされたものなのか判断できない場合です。判断できず、備考欄に指定もない場合は連絡掲示板からご連絡いたします。

  • 綺麗な入稿データ:忠実にトレースします
  • ハッキリとしたガタガタの線でデザインされている入稿データ:忠実にトレースします
  • 単に粗い入稿データ:元のデザインを想像しつつトレースします
  • 意図したアウトラインなのか判断できない:この記事で説明します

基本的に雰囲気やニュアンスは残しつつ、もし意図的に粗いデータを用意されている場合は必ず備考欄にその旨をお書き添えください。

データ

入稿データ

例として用意したのが上図です。文字はHelvetica Boldというフォントを使用しました。文字がガタガタとした線になっています。

シンプルで滑らかな線でなぞる

シンプルで滑らかな線でトレースしたデータと入稿データとの差

参考価格:¥3,300(税込。トレース代のみ)

上図はシンプルで滑らかな線でトレースしたデータ(青色の線)と入稿データ(黒色)を重ねた画像です。ガタガタした入稿データをできるだけ真っ直ぐになぞっていますので、全体的にズレが生じています。トレース作業者がガタガタになる前のデザインを想像して、どの辺りをなぞるか判断しなくてはいけないため、いくらトレースの高い技術を持っていても再現には限界があります。

「i」の点がないなど、画像の粗さに関係ない欠損は補完しませんが、この例のように粗いデータの場合はこの限りではありません。以下の記事をご確認ください。

NG・注意が必要なデータ

シンプルで滑らかな線でトレースしたデータ

そしてトレースして出来上がったのが上図です。ガタガタだった線が直線的になり、綺麗なラインになりました。元のデザインの形状が想像しやすいものであったため、綺麗な仕上がりになりましたが、イラストやフリーハンドで書いた文字などの場合はもう少し差が生まれやすいです。

注文確定になってからでないとトレース作業には移れず、また途中でトレース内容を確認いただくことはできませんので、ご理解いただいた上で依頼してください(完成後、データのDLはできます)。

緻密な線でなぞる

緻密な線でトレースしたデータ

参考価格:¥6,600(税込。トレース代のみ)

入稿データにあるガタガタした線も再現したパターンです。手書き風デザインなどの意図してのガタガタの線であれば、緻密になぞっていく必要があります。特に手書き風デザインの場合はガタガタした線のブレをしっかりトレースしないと雰囲気やニュアンスがでません。

前述の「シンプルで滑らかな線でトレース」する場合と比べて直線的な部分がなく、かなり細かい作業になるため、より多くのトレース作業時間が掛かることがご理解いただけるかと思います。そのためトレース代はやや高めに設定されます。

まとめ

このようにどのくらいの精度でトレースするかでトレース代が大きく変わってきます。もし入稿データを用意した際に、データがご自身が想像する完成イメージと異なる場合は、どういったニュアンスで作成したいかお伝えください。

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