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【どんな意味?】看板の耐用年数とは?原価償却期間やメンテナンスについて

お店にかざる看板。これには、国によって定められた耐用年数があり、どの種類の看板を設置するかにより会計処理における勘定科目が異なってきます。また看板を設置することは、宣伝広告として重要な役割を担うでしょう。だからこそ、どんな会計処理をすべきなのか知っておく必要があるのです。そこで本日は、看板の耐用年数に関する情報を詳しくご紹介いたします。耐用年数と混同されがちな看板の寿命に関しても一緒にお教えいたしますので、ぜひ最後までご覧ください!

耐用年数とは?耐用年数・減価償却・耐久年数について

鉄の看板

看板は、価格によって決算書や申告書に固定資産としての計上が必要になります。
とくに建物に据え付けるような大型看板などは高額。そのような看板を一括で計上してしまうと、経費がかさみ赤字になってしまう・・・という企業もあるのではないでしょうか。
そのような企業への措置として、看板も減価償却が可能になるのです。そしてその減価償却の期間を決めるものこそ、耐用年数になります。

原価償却とは

減価償却とは購入費用を一定期間に分割して経費として計上する仕組みのこと。看板の種類に応じて毎年の経費として計上することで、経費の変動を長期的に捉えます。看板は一度設置すると数年から物によっては数十年使えるものまであり、かつパソコンなどの事務機械のように、高額ものが多いです。このような看板は会計上、資産として捉えられ、減価償却の対象になるのです。

耐用年数

耐用年数とは、看板を資産として計上できる年数のこと。看板はお店や会社の一つの資産として計上でき、耐用年数の期間に分けて経費として処理(=減価償却)が可能です。
看板は、使用することで傷が付き経年劣化するため、使用年数を重ねると価値は下がり、そしてその初期の価値がなくなるとされています。耐用年数として価値のある期間を定めることで、減価償却が可能な年数を明確にしているのです。
一方で、よく混同されがちなのが耐久年数です。耐久年数とはメーカーや国が定める基準において、「このくらいの年数は使用できる」と言った期間、つまり使用するものの寿命を表す用語です。上記でご説明した通り、耐用年数はあくまで経費として計上できる期間のことを指すので、まったくの別物になりますので注意しましょう。

看板の耐用年数はどのくらい?

夜の電飾用看板のある風景

看板といっても、小さなスタンド看板から大きな袖看板まで数多くの種類があります。そして看板の種類によって、耐用年数は大きく異なるのです。では、看板の資産計上に使われる資産区分と耐用年数をご紹介いたします。

スタンド看板:【器具・備品】木製3年、金属製10年

A看板や木製看板など自立式の看板

電飾看板:【器具・備品】金属製10年

発光する看板

突き出し看板:【建物付随設備】金属製18年 その他10年

建物の壁面から突き出している看板

袖看板:【建物付随設備】金属製18年 その他10年

突き出し看板と同じ、建物の壁面に設置された看板

野立看板:【構造物】金属製20年 その他10年

大通りなどに設置されるタワー看板

また上記に該当しない看板でも、10万円未満の場合は消耗品費として計上可能です。ご自身のお店や会社で取り入れる看板の種類を確認して、耐用年数を把握しましょう。

看板の寿命に影響する要因とは?

coffee loveと書かれたネオンサイン

前項では、看板は上記の期間をかけて減価償却が可能であることをご説明しました。しかし、耐用年数に看板が寿命を迎えてしまった場合は、耐用年数に関係なく交換しなければいけなくなります。看板を検討している方は、看板の寿命に影響する要因も押さえ、対策をしておくとよいでしょう。看板が寿命を迎える要因は下記の3つです。

  • 自然環境
  • 人的要因
  • 経年劣化

まず一つ目ですが、自然環境が大きく影響します。看板を「海の近く」に設置した場合、潮風の影響で錆びやすく、市内の看板よりも早く劣化が進みます。看板の素材を選ぶ際は、自然環境を考慮しつつデザインを決めていくとよいでしょう。また二つ目は、人的要因です。A看板やスタンド看板のような移動可能の自立サインを道端に置いておくと、置き方によっては人がぶつかり倒してしまう可能性もあります。看板が倒れないように重石を設置したり、置き方を注意すると効果的です。そして三つ目は、経年劣化です。看板は屋外に設置する場合が多く、室内に設置するよりも早く劣化を迎えます。半年や一年に一度メンテナンスを行い、小さな不良を見逃さないようにしましょう。そうすることで看板をより長く使えるようになるのです。

定期的にチェック!メンテナンスの頻度とは?

100均でDIYをしてみよう

せっかく予算をかけて設置した看板だからこそ、出来るだけ長く使いたいはず。看板の寿命を少しでも伸ばすためには、メンテナンスが重要になります。メンテナンスと聞くと、ついプロへの依頼を想像してしまいますが、実は自分たちでもできることがたくさんあるのです。ではメンテナンス方法についてご紹介していきます。

自分たちでできるメンテナンス

  • 盤面の清掃する
  • 金具部分に故障がないか確認する
  • (発光の場合)ケーブルに支障がないか確認する
  • (発光の場合)不点部分がないか確認する
  • 文字の剥がれや擦れがないか確認する

上記は10分もかからず終わる作業なので、ちょっとした空き時間に行うとよいでしょう。また専門業者に設置をお願いした看板の場合は、定期点検の依頼をオススメします。頻度は一年に1回くらいで大丈夫です。壊れてから修理すると費用がかかってしまうので、先行投資をして長期的に看板を使用しましょう。

看板を効果的に使うためにはどうしたらいい?

メモ帳にイラストが書かれている画像

看板はお店や会社の目印です。不特定多数の人に見られるものだからこそ、効果的に使いたいでしょう。そこで、看板の活用する3つのポイントをお教えいたします!

  • 定期的にメンテナンスをして、きれいな状態を保つ
  • 適切な位置に設置して視認性をアップさせる
  • 色使いに注意し、見やすい文字にする

看板を効果的に使用するためには、きれいな状態を保ちながら、見やすい位置に見やすい文字で設置することが大切です。とくに見やすい文字は、書かれている情報の訴求効果を高めるため、この中でも最も重要になります。カッティングシートのように耐候性の優れている素材を使い、目立つ色合いを選ぶようにしましょう。

まとめ

看板の耐用年数とは、減価償却が可能な期間を指し、その期間は看板の種類によって大きく異なります。看板はお店や会社にとって長期的な資産になるからこそ、慎重に購入しましょう。また購入した際には、耐用年数とは別に看板の寿命に注意しながら使用しなければいけません。定期的にメンテナンスを行い、耐用年数期間まで看板が使えるようにしましょう。

装飾用シートの代表的製品である「カッティングシート®」は中川ケミカルが商標登録していますが、今では一般的名称として浸透しています。
中川ケミカル社の公式サイトより引用

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上記の解説から、この記事ではカッティングシート ≒ カッティングシートや一般的な装飾シート(リメイクシートなど含む)として解釈し執筆しています。

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