【DIY初心者必見】塗装・マスキングの基本知識を紹介!
「塗装」はDIYの中でも比較的馴染みのある作業で、DIYの知識が無いけれど塗装は経験したことがあるという方もいるのではないでしょうか。
塗ること自体は簡単に見えますが、塗り方や塗料の選び方など意外と奥が深い作業でもあります。塗料の選定を間違えると剥がれやすくなる可能性や、想像していた仕上がりと実際の仕上がりが異なる場合が出てきてしまうのです。だからこそ塗装は知識をつけた上で作業に取り組む必要がある工程であり、このページでは初心者の方が知っておくべき塗装知識をお教えします。
塗料の性質や塗装の工程を学び、DIYに挑戦してみましょう!
塗装の基礎知識 – 塗料の種類
水性塗料と油性塗料
塗料とは、大きく分けると「水性塗料」と「油性塗料」の2種類に分けられます。塗料とは本来、顔料・樹脂類・溶剤で3つの要素で成り立っており、この溶剤が「水」か「油性のペイント薄め液」どちらを使うかによって水性と油性に分類されます。
水性塗料は比較的やわらかく塗りやすい点が特徴です。匂いがほとんど出ず、油性と比べ塗膜が薄いため、壁や天井など内装材の表層に最適です。
一方で油性塗料は水性塗料と比べるとドロッとした印象で、シンナー系の匂いが出ます。しかし塗膜は厚く水性塗料よりも耐久性に優れているため、よく手に触れる家具などの塗装に最適です。
その他DIYでよく使う塗料は?
DIYでよく使用する塗料は下記の通りです。
- ステイン:ステイン塗料(水性 / 油性)
- ニス:造膜系塗料(水性 / 油性)
- ワックス:造膜系塗料(水性 / 油性)
- ペンキ:造膜系塗料(油性)
- スプレー:ラッカー塗料、ウレタン塗料、水性塗料、油性塗料(水性 / 油性)
ステイン塗料とは、塗膜を作らず木材に染み込んでいくタイプの塗料のことを指し、造膜系塗料とは、塗膜を作ることで素材を保護する塗料です。
光沢感や素材の質感、色の染み込み具合など、お好みで選定するといいかと思います。
メンテナンスを頻繁に行い、風合いを守っていきたい方であればステイン塗料がオススメですし、しっかり保護をしてメンテナンスを減らしたい方は造膜系塗料がいいかもしれません。
そして種類が豊富で作業もしやすいのが「スプレー塗料」です。こちらは塗料を吹きつけることにより短時間で広範囲の塗装を行えます。
ご自身の用途に合わせて材料を選ぶようにしましょう!
塗装のやり方とは?基本編の解説!
用意する材料とは?
用意する材料は下記の通りです。
- 塗料
- マスキングテープ
- 養生材
- ヤスリ(サンドペーパー)
- ハケ(またはローラー)
- ウエス
塗る対象によって道具は異なり、おおむね上記の内容を揃えておくといいでしょう。
工程1:養生
養生材を使用して、汚れそうな範囲または塗装しない範囲を養生します。
ローラーやハケで作業をする場合は床を周辺の壁を養生して、スプレーで吹きつける場合は極力天井から床までカーテン養生をするようお勧めします。粒子が細かいため、養生が甘いと周りが汚れてしまいますのでご注意ください。
工程2:下処理
木材の場合はサンドペーパーで凹凸やざらつきを無くすために、擦るようにしましょう。また壁面の場合は壁下地のボードジョイント部分のパテをする必要があります。パテが完了したらペーパーで擦り、凹凸をなくしていきましょう。
塗装は仕上がりの厚みが1mm以下のことが沢山あるため、下地の不陸がそのまま仕上がりに反映します。この下処理の工程は塗装作業の中でも重要なポイントであるため、さまざまな角度からチェックし、平坦になっているか確認しましょう。
工程3:塗料の準備
下処理まで完成したら、塗料を準備しましょう。作業中の注意点としては、必ず換気を行いながら作業をすることです。締め切った部屋で作業をしてしまうと気分が悪くなったりする可能性がありますし、風通しを良くすることで塗料の乾きも早くなり、作業スピードを上げることに繋がります。
工程4:塗料を塗る
基本的には2度塗るようにしましょう。一回目は下塗りとして、二度目が本塗りという扱いです。そうすることで塗料の発色が鮮明になり、塗りムラも減らせます。
一度塗りと二度塗りの間は乾燥期間を設け、二度目の本塗りの際は、塗料が完全に乾ききった状態から始めるようにしましょう。
色をつけるだけが塗料の役割ではない!応用編の解説!
コーティング材として使えるクリア塗装
スプレー塗料の中で無色透明な「クリアタイプ」があります。こちらは一度塗った後に吹き付けて塗料が剥がれないようにするためのコーティング材として使われますが、実は剥がれにくくするのは塗料だけではないのです。たとえばカッティングシートやステッカーなどの上からクリア塗装を吹きつけることによって、シートの持ちが良くなり剥がれにくくなります。塗装をマスターすることは他の工種にも役立つと言えるでしょう。
カッティングシートを駆使してオリジナルの模様を作ろう
マスキングテープ(削除)→カッティングシート を貼り、あえてその部分だけ塗装をしないことで模様を作成できます。以下の記事に紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。ただ塗るだけではなくて工夫一つでオリジナルになるところが、塗装のおもしろい部分と言えるでしょう。
まとめ
塗料は知れば知るほど奥が深く、知識をつけることによってDIYの幅も広がるでしょう。
コツさえつかめば誰でも取り組める作業であるため、まずは基本的な部分をマスターし、慣れてきたら応用知識を織り交ぜていくようにしましょう。世界にひとつだけのオリジナルのものを作り、DIYを楽しんでみてはいかがでしょうか?
装飾用シートの代表的製品である「カッティングシート®」は中川ケミカルが商標登録していますが、今では一般的名称として浸透しています。中川ケミカル社の公式サイトより引用
---
上記の解説から、この記事ではカッティングシート ≒ カッティングシートや一般的な装飾シート(リメイクシートなど含む)として解釈し執筆しています。