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【DIY初心者必見】マスキング・塗料の知識をつけよう!

「塗装」とは、簡単そうに見えて実は覚えなければいけないことがたくさんある工種です。
マスキングも覚えるべき内の一つです。マスキングとは「包み隠す」「覆い隠す」という意味を持っており、俗にいう「養生」のことを指します。塗料が周囲につかないようにする「マスキング」も用途によって様々な種類を使い分ける必要があるのです。このページでは「マスキングのことを何も知らない・・・」「塗装の作業を始めたばかり・・・」という方向けにマスキングの基礎知識と応用的テクニックをお教えいたします。

塗装で使うマスキングの種類をおさえよう!

ペイント
まずはどんな種類のマスキング材があるか。把握しましょう。
マスキングは汚れを防止する役割として使用する場合と、文字や柄などを作るために使用する場合があります。役割に応じて使い分けましょう。

【汚れを防止する役割として使われる物】

  • マスキングテープ:マスキングする時に使用するテープ。
    手でちぎることができ、弱粘着のものが多いため使用頻度が高い。
  • ノンポリ:ノンスリップポリシートの略。
    マスキングテープと併用して使用する頻度ことが多い。
  • マスカー:ノンポリの材にテープがついてある養生材
  • 養生テープ:保護用のテープ。マスキングテープよりも粘着力が強い。
  • ブルーシート:広範囲で養生のできる合成樹脂製のシートのこと。
  • その他:新聞紙・チラシなど

【柄などを作るために使われる物】

  • カッティングシート:塩ビフィルムシートのこと。ハサミやカッターで切り取ることができ、簡単に文字や模様などを作ることが可能。

マスキングする時のポイントは、「どのような工法で塗装をするか考え、マスキング材を選ぶこと」です。
例えば、ペンキを刷毛で塗る時、塗料は下に落ちる可能性が高いため、床の養生を徹底します。新聞紙とブルーシートを敷けば概ね完成します。一方で、スプレーで吹き付ける際は床方向だけでなく壁方向にも飛散する可能性があります。だからこそノンポリやマスカーを使い広範囲で養生をしなければいけないのです。
自分が行う塗装の工法によって選ぶべき養生材料が異なるということを頭に入れておくと良いでしょう。

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実際に塗装をしてみよう!

ペンキローラー

塗る範囲と塗る工法を確認しよう

まずは何をどのくらい塗るかを抑えるようにしましょう。基本的に養生材はロール売りをしていることが多く、一巻きで足りるか若しくは多く用意した方が良いか確認しましょう。また塗装をする方法が、塗料が飛散しやすい工法か否かによっても量が変わるため、自分が行う作業に適した量を用意するようにしましょう。

マスキングをする

養生材を用意したらマスキングを始めましょう。その時のポイントは、完成する塗装エリアを思い描きながらマスキングを行うということです。
例えば色を塗り分ける際にマスキングをすると思いますが、マスキングの際に綺麗なラインを作ることができれば、良い仕上がりになります。最初は真っ直ぐマスキングをすることは難しいと思いますので、コーキング剤と併用して施工するようにしましょう。
本来マスキングは汚れ防止の他に、塗装ラインをハッキリさせるような役割もあります。だからこそ最終的にどのように仕上がるかを考えてマスキングをすることにより、注意すべき場所をおさえることができるようになるはずです。

塗装をする

マスキングが完了したら、気にせず塗装をしましょう。塗装の手順は下地処理→下塗り→乾燥→本塗りという流れです。塗料は仕上がり厚が薄いため、下地の仕上がりが塗装の仕上がりに直結します。極力凹凸をなくし、平滑面を作るようにしましょう。

塗料が乾ききってから剥がす

塗り作業が完了したら貼っていたマスキング材を剥がします。ポイントはゆっくり、丁寧に行うことです。マスキングを勢いよく剥がすと糊の力で塗料が剥がれてしまうことがあります。特に養生テープやマスカーはマスキングテープよりも粘着力が強いため、注意が必要です。また、塗料が完全に乾かない状態でマスキングを剥がしてしまうと、乾いていない塗料が引っ張られ、塗った面が汚れてしまう可能性があります。剥がす前に全ての面が乾いたかチェックしてから剥がすようにしましょう。

マスキングを使ったテクニックを紹介!

マスキングのテクニック

カッティングシートを使ってオリジナル文字を入れよう!

マスキングは応用すると模様入れなどにも使えます。塗装面にラインを入れたい場合はマスキングテープを使うことで、好きな位置に模様を入れることができます。
また柄や文字、イラストなどを入れたい時はカッティングシートを利用すると便利です。
詳しくはこちらの記事に概要が書いてあるので、興味のある方はチェックしてみてください。

【DIY初心者必見!】ペンキ塗りの極意とは?!ペンキ塗りの知識を解説!

マスキングを使う時の注意点

マスキングを使う時の注意点は下記の2点です。

  • 塗装する面の材質とマスキングの粘着力を確認する
  • 養生が曲がっていないか、確認する

まずは塗装する面の材質とマスキングの粘着力を確認しましょう。例えば壁下地に塗装をする際に壁下地に対して養生テープなど貼ってしまうと壁下地(ボード)の紙が剥がれてしまい、塗装ができなくなってしまいます。またメッキなどの面に粘着力の強めなテープなどを貼ってしまうと、メッキ部分が剥がれてしまい同じ現象が起きてしまいます。用意するマスキングと塗る対象の粘着力がマッチしているか確認が必要です。
また養生したラインが曲がっていないかも確認が必要です。マスキングのラインは塗装の仕上がりラインでもあります。このラインがいい加減になると、仕上がりも綺麗になりません。問題ないか確認してから塗装を行うようにしましょう。

まとめ

塗装については様々な情報がありますが、マスキングのことまで知識をつけてから塗装作業をしようと考える方は多くはないはずです。しかし、塗装作業を行う上で非常に大切な工程であり、知識がないまま初めてしまうと最悪の場合、仕上がりの失敗にも繋がってしまいます。まずはマスキングの初歩知識を身につけ、基本作業に慣れてきたら応用作業を行い、塗装を楽しむようにしましょう!

装飾用シートの代表的製品である「カッティングシート®」は中川ケミカルが商標登録していますが、今では一般的名称として浸透しています。
中川ケミカル社の公式サイトより引用

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上記の解説から、この記事ではカッティングシート ≒ カッティングシートや一般的な装飾シート(リメイクシートなど含む)として解釈し執筆しています。

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