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【DIY初心者必見】熱転写プレス機を使ってオリジナル品を作ってみよう!

熱転写プレス機とは、熱転写のシートを用い対象物に印刷したい時に使用する機器です。一般的にはあまり馴染みのない機械ではありますが、よく皆さんが来ているプリントTシャツや印刷マグカップなどを作るときに使われています。熱転写プレス機を使うことで、自分でデザインしたオリジナル品を簡単に作ることができるため、オリジナルTシャツ作成に興味を持っている人から注目を集めています。
本サイトでは「オリジナル品を作りたいけれど、どのように始めたら良いかわからない」という人に向けて、熱転写プレス機の詳細と、熱転写プレス機の使い方などをご紹介します。

熱転写プレス機とは?熱転写プレス機の種類

熱転写
様々な種類の熱転写プレス機が存在しますが、大きく分けると印刷するものが平面なのか、曲面なのかによって機械が大きく変わってきます。

平面タイプ


Tシャツやバナーなど、平面のものに対してプリントしたい場合は平面タイプを選びましょう。プレスする天板が平滑になっており、上下の板で挟み込みながら熱を加えてプレスをするという構造です。

曲面タイプ

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マグカップやスマートフォンケースなど立体的なものに対してプリントしたい場合は曲面タイプを選びましょう。真空状態を作り出すことによってプレスを同じ状態を作ることができ、曲面のものにも印刷できるという仕組みになっています。

機械によってプレス可能の温度が異なりますが、だいたい100〜250度の間で調節が可能です。温度は印刷するシートの適温を確認しながら設定すれば問題ありません。熱転写プレス機を使用する際に、注意すべきポイントは「電圧」です。110Vと単相200Vの機器が存在するため、使用用途に応じて選ぶ機械が異なります。基本的に家庭で使用する場合は家庭用コンセントから電源を取るため110Vの機器しか使用できません。
単相200Vの機器を使用する場合は、使用する場所に単相200Vのブレーカーが存在するか確認してから準備しましょう。ブレーカーがない場合は電気工事業者にブレーカー増設依頼が必要になります。

熱転写プレスを行う際に必要なシートとは?

アイロン

熱転写を行う際に重要になるのが、「熱転写用シート」です。
熱転写シートには「アイロンシート」「ラバーシート」など様々な呼び方があります。これらは、糊の溶け方や表面の素材が異なるものの、構造的には概ね同じであり、様々なものに熱圧着できるシートのことを指します。
よく車や窓ガラスなどで使用されるカッティングシートと同様に、これらのシートはカッターやハサミで切ることができます。また、プロッターという切断機械を使用することによって綺麗に切ることができるため、自分の理想の仕上がりを想像して選ぶようにしましょう。
熱転写シートは各メーカーによって、転写できるもの・できないものが存在します。また設定温度や圧着時間も差があるため、各メーカーが出しているマニュアル通りに施工するようにしましょう。

家庭で使いやすいプロッターを、価格や機能で比較。おすすめはどれ?

【転写シートとは?】熱転写シートを使ってオリジナルTシャツを作ろう!

熱転写シートの構造をわかりやすく解説!

各メーカーによって詳細は異なりますが、熱転写シートは、台紙層・ホットメルト層(糊の層)・印刷層・隠蔽層の4層で構成されています。
ホットメルト層の特徴として熱が加わると糊が溶け出し、冷めると固まる性質があります。熱転写シートに熱を加えるとホットメルトが溶け出すため、その際に貼りたい生地と一緒にプレスをかけることで本来別々に存在していたもの同士をくっつけることができ、そして冷めると完全に一体化されるという仕組みなのです。

熱転写をする際に確認すべきこととは?

熱圧着を行う際には使用条件と圧着方法を確認してから作業をしましょう。
具体的に確認することは下記の通りです。

  • 温度設定
  • 圧着時間
  • 台紙の剥がすタイミング

特に台紙を剥がすタイミングは非常に重要です。熱いうちに剥がすのか、冷めてから剥がすのかを確認しないまま作業をしてしまうと、間違えた際に台紙が剥がれなくなってしまいます。メーカーによって異なるので、作業手順を確認することをお忘れなきようにしましょう。

カッティング用熱転写シートの貼り方の紹介

カッティング用熱転写シートをTシャツなどの平面生地に貼る場合、熱転写プレス機を使用する以外にも「アイロン」を用いて貼ることができます。
市販のアイロンプリントTシャツと比較しても非常に丈夫で劣化しにくい点が特徴です。
体育着のワッペンなどを想像すると分かりやすいと思いますが、アイロンと転写シートの間に捨て生地を挟みながら熱を加えることで、簡単にプリントTシャツを作ることができます。プレス機を使わない分、圧がかけにくいため慎重に作業をしないと剥がれやすくなるため注意が必要ですが、注意しながら作業することによって、プレス機を使用するよりも低コストで早く作成することが可能になります。実際、筆者もラバーシートで作成したTシャツ(かなり細かいデザイン)を2シーズンほど着ていますが、全く剥がれることなく、市販されているプリントTシャツと遜色ありません。

熱転写プレス機の使い方

Tシャツ

用意するもの

熱転写プレス機を使用してオリジナル品を作る際に用意するものは下記の通りです。

  • 熱転写プレス機
  • 熱転写シート
  • 印刷用の生地

熱転写プレス機の使い方

  1. 熱転写シートの作業手順を確認する
    温度設定・プレス時間・台紙の剥がすタイミングを確認しましょう。
  2. 1に沿って機械を設定する
    設定が完了したら、機械を温めるため少し時間をおきましょう。
  3. 生地とシートを用意する
    接着位置にズレがないように確認しましょう。
  4. プレスをかける
    タイマーで時間を正確にはかるようにしましょう。
  5. 作業手順書通りのタイミングで台紙を剥がす
    熱いうちに剥がさなければいけない場合は火傷に十分ご注意ください。

注意点は「プレスをしっかりかけること」と、「台紙を出来るだけゆっくり剥がすこと」です。万が一プレスが甘かった場合は台紙を完全に剥がす前にもう一度プレスをかければ問題ありません。熱がしっかり加わっていないと剥離の原因になりますのでお気をつけください。

まとめ

あまり馴染みのない「熱転写プレス機」ですが、活用すると様々なものを作ることができるため、オリジナル品の作成をすることが好きな方には非常にオススメの品物です。また、熱転写プレス機の購入を検討されている方は、まず家庭用アイロンを使って何かを製作してみてはいかがでしょうか?熱転写を通して、物作りの楽しさを体験してみましょう。

装飾用シートの代表的製品である「カッティングシート®」は中川ケミカルが商標登録していますが、今では一般的名称として浸透しています。
中川ケミカル社の公式サイトより引用

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上記の解説から、この記事ではカッティングシート ≒ カッティングシートや一般的な装飾シート(リメイクシートなど含む)として解釈し執筆しています。

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