【簡単解説】「ステカ」の使い方と使用時に気をつけるべきポイント
ローランド社の「ステカ」は、家庭用カッティングプロッターです。シンプルなマシン設計で、操作が直感的に行えます。しかしカッティングプロッターを操作したことない方からすると「どのように操作するのか知りたい!」と考える方も多いでしょう。そこで当記事では「ステカの使い方」と題して、ステカの操作手順や注意点などを解説します。ステカの購入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
カッティングプロッター「ステカ」で出来ること
ステカは家庭用のカッティングプロッターです。業務用とは異なり、小型で扱いやすい特徴があります。ステカには3つの種類(ステカSV-8・ステカSV-12・ステカSV-15)があり、マシンによって加工可能サイズが異なります。最大加工サイズはシート幅305mmまでとなっており、A4〜A3サイズのシート加工が可能です。またステカの加工対象は、台紙を含めた厚み0.3mm 以下の物なので、カッティングシートだけでなく厚紙や転写シートなども加工できます。クリスマスカードやイベントの装飾アイテムなど、さまざまなものがステカで制作可能です。1台持っていると制作の幅が広がるので、DIYが好きな方にオススメの機械です。
ステカの使い方
DIY初心者の方からすると「操作が難しそう……」と不安に感じる方も多いかもしれません。しかしステカはシンプルな操作性なので、初心者の方でも問題なく使用できます。そこで以下では「ステカの使い方」について紹介します。
ステカの手順は下記の通りです。
- データを作る
- シートをセット
- カッティング
- 不要な部分を剥がす
- 転写シートに転写する
データを作る
まずはステッカーにしたいデザインのデータを作成します。IllustratorやPhotoshopなどのデザインソフトを使い、好きなデザインを描きます。デザインソフトを使用したことがない方は、ステカの付属ソフト「CutStudio」を使うとよいでしょう。画像の取り込みなども可能なので、一からデザインしなくてもデータが作成できます。なおCutStudioに関しては、別記事「「CutStudio」でどんなことができる?使い方・用途について詳しく解説」(442記事url)で紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
シートをセット
デザイン作成後はシートをセットし、デザインに問題がないかテストしましょう。テストはカッティングシートのサンプル品で行った方がよいですが、材料が余分にない場合は台紙などでも問題ありません。またデザインデータを反転する必要のある場合は、シートをセットする前に調整しておきましょう。
カッティング
テストに問題なければ、本番のシートでカットを行います。マシンを何度も使用するとカッターの刃が傷んでいることがあるので、適度にチェックしてメンテナンスを行いましょう。
不要な部分を剥がす
カッティング終了後は不要な部分を剥がしていきます。上手くカットできていない部分は、カッターで細かく切り込みを入れながら丁寧に剥がしていきましょう。
転写シートに転写する
施工するために、カッティングシートを転写シートに貼りましょう。その後は施工作業に入って完成です。
ステカを使う前に確認すべきこと
ステカの操作は非常にシンプルなので、DIY初心者の方にもオススメです。しかしステカを使う前に確認すべきことが3つあります。以下のポイントは、作業前に必ず確認しましょう。
- 付属品
- 制作サイズ
- 材料の厚み
まず一つ目は「付属品」です。とくに中古で購入する場合は「カッターの刃」や「デザインソフト」の有無をチェックしましょう。カッターの刃が傷んでいると、ステッカーの仕上がりに影響を及ぼします。傷んでいるものは使わず、買い換えることをオススメします。そして二つ目は「制作サイズ」です。ステカはA4〜A3サイズのステッカーを制作できますが、それ以上のサイズは制作できません。加工可能サイズに合わせてデザインを調整しましょう。大判ステッカーを制作する場合は、プロに依頼することをオススメします。そして三つ目は「材料の厚み」です。カッティングシートは問題ありませんが、それ以外の素材を切るときは厚みを確認しましょう。ステカでは「台紙を含めた厚み0.3mm 以下」と規定があります。厚紙などをカットする際は注意しましょう。
ステカを使うときに気をつけるべきこと
最後にステカを使うときに気をつけるべきポイントを2点解説します。
- 刃の状態を確認
- 安全な環境で作業すること
まず一つ目は「刃の状態」です。先ほどお伝えした通り、刃の状態が悪いと仕上がりに影響を及ぼします。そのため作業前は刃の状態を確認し、必要に応じて交換しましょう。そして二つ目は「作業環境の確認」です。カッティングプロッターには刃物があるので、子どもが触れる高さに設置しないようにしましょう。テーブルの上にセットし、安全な環境で作業することをオススメします。
まとめ
ステカの操作手順は非常にシンプルなので、初心者の方でも簡単に使えます。またカッティングプロッターが1台あると創作の幅が広がります。DIYを楽しみたい方にはオススメの機械です。しかし中には「オリジナルのステッカーは作りたいけど、カッティングプロッターの購入は考えていない……」という方もいるでしょう。そんなときはクワックワークスまでご相談ください!クワックワークスでは、お客様の考えたオリジナルデザインのカッティングステッカーを制作しております。ステッカーでお困りの際は、お気軽にご連絡くださいませ!
装飾用シートの代表的製品である「カッティングシート®」は中川ケミカルが商標登録していますが、今では一般的名称として浸透しています。中川ケミカル社の公式サイトより引用
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上記の解説から、この記事ではカッティングシート ≒ カッティングシートや一般的な装飾シート(リメイクシートなど含む)として解釈し執筆しています。